ワンちゃんネコちゃんの特徴について

ワンちゃん・ネコちゃんの体について

健康なワンちゃん・ネコちゃんのなかには、体に特徴のある仔もいます。種類にもよりますが、その多くは病気や欠損ではない場合が多々。狼爪など昔の名残で発現するケースもあり、健康を害するものではありません。ワンちゃん・ネコちゃんのことを正しく知って、良いお付き合いをしていきましょう。

大泉門開存(ペコ)

大泉門開存(ペコ)

頭のてっぺんにある、頭蓋骨が未完全、もしくは不完全でくっついていない部分のことです。泉門(せんもん)とも言います。この部分は軟骨しかないため、触ると柔らかいです。
多くの場合、仔犬のうちは隙間が開いていても成長に伴い閉じていきます。また完全に閉じなくとも小さな穴であれば健康上にそれほど問題はありません。
しかし、あまりに大きく開いていると、『虚弱体質』『ストレスに極めて弱い』『水頭症』などの原因となることがあり、頭部の打撲が致命傷になる場合もあるため注意が必要です。

鼠径ヘルニア(ソケイヘルニア)

鼠径ヘルニア(ソケイヘルニア)

ヘルニアとはラテン語で『飛び出る』を意味します。ソケイヘルニアは、足の付け根(ソケイ部)にある隙間が腹圧などにより広がり、お腹の中の臓器が飛び出る病気で、臓器が飛び出した部分は外側から膨らんで見えるようになります。
原因となる「穴」が小さければ、わずかに飛び出る程度ですが、大きな場合は腸管の一部(まれに膀胱が反転して飛び出る場合もある)が出入りして、尿が出にくいなどの排尿障害を起こします。
強い腹圧などにより、足の付け根にある隙間が徐々に広がることによって起こり、また先天性の原因で発生する場合もあります。
小さなヘルニアであれば、生活に支障をきたすことはありませんが、大きなヘルニアの場合は飛び出た臓器をもとの位置に戻し、隙間を縫合して塞ぐ外科的手術が必要となります。

臍ヘルニア(サイへルニア)

臍ヘルニア(サイへルニア)

サイヘルニアは、腹腔からヘソの部分に通じる穴が開いているために、脂肪や臓器が外へ飛び出ることで発生します。ヘソの部分が膨らみ、いわゆる「出ベソ」の状態になります。
さらに穴から飛び出た消化管が締めつけられたり、ねじれたりすると、腸閉塞を起こし、その結果として便が出なくなる、血行が悪くなって腸が壊死する、ショック状態などの症状が現れます。
小さな穴であれば、成長によって自然に治ることがありますので問題はありませんが、悪化した場合は、外科手術により飛び出した臓器をもとに戻し、穴を塞ぐ必要があります。

膝蓋骨脱臼(パテラ)

膝蓋骨脱臼(パテラ)

膝蓋骨とは一般に言われている“膝のお皿”でアーモンドの形をした骨です。足を伸び縮みさせる太股筋肉の膝部分の靭帯にあります。
膝蓋骨の働きは、膝を伸縮させるときに関節で靭帯がすれないように、また関節がスムーズに動くようにすることです。
膝蓋骨脱臼とはこの膝蓋骨が大腿骨にある溝より内方または外方に外れた状態を言います。全ての犬種に起こるもので、ポメラニアン、ヨークシャテリア、トイプードル、シーズー、チワワ、マルチーズなどに多く見られます。

脱臼の段階に応じて4段階にグレード分けされ、それに応じて外科的手術が必要になります
グレードI
  • 状態/膝の関節を伸ばし膝蓋骨を指で押すと簡単に脱臼するが、押すのを止めると元に戻る。
  • 症状/時々脱臼した足を浮かせるような、かろうじて分かる程度。
グレードII
  • 状態/膝の関節を曲げると膝蓋骨は脱臼するが、足を伸ばすと元の位置に戻る状態。
  • 症状/膝を曲げて軽く足をついて歩く。
グレードIII
  • 状態/脱臼したままの状態が続くが関節の伸展運動をするとたまに元の位置に戻る。
    または指で押すと一時戻るが関節を曲げると再度脱臼する。
  • 症状/バランスをとるために地面に足を触れる。
グレードIV
  • 状態/常に脱臼したままで手術以外に整復できない。
  • 症状/足を持ち上げたままで全く使わない、また歩くときは背を曲げ、うずくまった姿勢をとる。

股関節形成不全

股関節形成不全

股関節の発育または成長に異常が見られる疾患で、通常は両側性に発症しますが、まれに片側性(片方だけ)に発症する例もあります。
この病気が発症すると、関節が不安定となり、骨関節症などが引き起こされます。まず、最も多く見られる症状は股関節の炎症です。大型犬に発症しやすく、体重12キロ以下の犬ではほとんど発症しません。(まれに小型犬でも見られますが、ほとんどは症状が軽く、大型犬に見られるような骨の変成を起こしません)
この病気は遺伝的素因の関与が大きいと考えられます。そのような遺伝的素因に環境因子が重なって、股関節形成不全が起こります。環境因子、すなわち先天的素因以外の因子としては、栄養、運動などの環境が関係しています。
股関節形成不全の症状は年齢に伴って変化し、普通は6ヶ月~1歳半頃から痛みを訴えはじめます。1歳以上の場合は、慢性疾患に伴う成犬の股関節形成不全です。歩くときに腰がフラフラする、歩行や階段の昇降を嫌がる、動かなくなってすぐに座ってしまう、という症状の訴えが多く見られます。
また、後肢をそろえて跳ぶような動作をしたり、座るときの姿勢がおかしいなどの訴えもあります。この時期で症状が表れるケースでは、ほとんど触診によって病気が推定できます。

狼爪(ロウソウ)

狼爪(ロウソウ)

通常、ワンちゃんの足の指は、前足が5本、後足が4本です。ロウソウとは後足が5本指のことを言い、まれではありますが、異常なものではありません。
ワンちゃんの祖先である狼が、岩場や雪の上での狩りをするときに体のバランスを取るために発達したものが5本目の指になり、狼爪(ロウソウ)と言われる由縁です。
生活する上では支障を来たしませんが、爪を引っ掛けてしまったり、また爪が伸びると血管・神経も一緒に伸びてきますので、こまめに爪切りをしてあげる必要があります。

噛み合わせ

噛み合わせ

ワンちゃんの噛み合せには、シザースバイト、レベルバイト、アンダーショット、オーバーショットの4種類があります。理想なのは、上の歯が下の歯より若干かぶさっている状態(1mm以下)のシザースバイトとされています。
その状態より、上の歯が出ている状態をオーバーショット、逆に下の歯が出ている状態をアンダーショットと言います。
レベルバイトは上下の歯の先端がきっちり噛み合った状態を言います。スタンダードでは犬種により定められた噛み合わせがあり、ドックショーなどでは規定の噛み合わせ以外の場合は減点対象になることがあります。
規定以外でも日常生活をする上で身体には影響を及ぼすことはありませんが、1cmオーバーや1cmアンダーなどその程度が大きいと、外見的な面以外でもドックフードが歯の隙間からこぼれてしまうなどの問題はあります。
尚、ブルドッグ、シーズー、パグ、ペキニーズ、狆などの短頭種はアンダーショットが通常とされています。

陰睾丸 (停留睾丸)

陰睾丸 (停留睾丸)

オスのワンちゃんの精巣は、母犬の胎内にいるときには、腎臓の近くにあり、成長とともに尿管に沿うように移動し陰嚢と言われる袋の中に下りてきます。
個体差がありますが、遅くても生後半年までには精巣は2つとも下りてくるのが正常です。月齢が若かったり、体が小さい仔の場合、確認できない場合も多くあります。
生後半年経っても睾丸が下りてこない(片方、もしくは両方)場合、去勢手術により摘出する必要があります。放置すると、精巣腫瘍の原因となり、亡くなってしまう場合があります。
月齢浅い場合に注意喚起。弊社仕入時または、販売時には月齢上、確認出来兼ねますので、こちらにつきましては、ご了承いただき、ご購入お願い致します。